青森県の西南部に位置する深浦町。
世界自然遺産「白神山地」から流れる追良瀬川の下流域に佇むここは、松原地区。
住民の高齢化が進む、人口100人足らずの集落だ。

ここに自宅で医療を受ける患者さんがいる。
私たちは「在宅医療チーム」の一員として医師とともに訪問する。
処方された薬を患者さんが正しく服用しているかを確認し正しく指導するのが私たちの仕事だが、
診察現場に立ち会うことで患者さんの健康状態を把握できることが重要なのだ。
ときに医師の処方箋に異見を述べることも、医師は歓迎してくれている。

いちいは、もっと積極的に医療に関わりたいと願う。
薬剤師の未来像を変えたいと願う。

この先やってくる超高齢化社会。
いちいは考える、私たち薬剤師はもっとできるのではないか、と。